インタラクティブ東京
EC2006 と併催でお台場の科学未来館で明日までインタラクティブ東京が開催中です。
空き時間でふらふら見て回った範囲でピックアップ。
- 手が届くバーチャルヒューマノイド
- ゴーグルをかぶると、目の前の緑色の等身大人形にキャラクターが投影され、映像と人形の動きが相互に同期することで触れる 3D CG キャラクターとなる
- 周りからみると非常にアレげですが、興味深い
- NTT ドコモでやっている研究なのですが、諸般の事情で今後の展示はないかもしれません。見て触るなら今回限り!!
- TWISTER V
- http://www.star.t.u-tokyo.ac.jp/projects/TWISTER/index-j.html
- 全周・両眼のディスプレイ
- LED Array を回転させる
- 垂直視野角60度 水平360度 3168x600 60fps
- パララクスバリアを使用することで、右目と左目に別々の LED Array の光を送ることができる
- テレイグジスタンス用のデバイスとして考えているため、回転する LED Array の間にはカメラも付いており、360度の画像撮影も可能(今回は未使用)
- 試してみましたが、目が回転方向に動いた瞬間に違和感があるものの、裸眼立体視の没入型ディスプレイとしてはかなりの完成度でした。ただし、体験会は整理券を発行した上で、定時に人数を区切って行いますので、ブースでの体験申し込みはお早めに。
- モルフォビジョン
- 実物の模型の家が奇妙な形に歪んで見える
- 模型を高速回転させながら、20Hz で明るい照明のラインで走査することで歪んで見えさせる
- 照明のラインを歪めることで、見えるものも歪む
- 実物を一度見てみると楽しいのでは。百聞は一見にしかず。
- 額に装着する触覚提示ディスプレイ
- 視覚障害者向けの電気触覚ディスプレイ
- ゴーグルに仕込んだカメラで見た映像を2値化して、額に装着する電気刺激デバイスのマトリクスに流す
- 普段使わない広い領域で比較的触覚受容器も密(指>手>舌>唇>額)
- 体験してみたところ、今までに無い感覚ではあるものの、「普通」に形を感じました。
- Gravity Jockey
- Galvanic Vestibular Stimulation (GVS)
- 両耳に 2mA 以下の電流を流すと、左右に揺れるような感覚を得る
- 交流を流すことでリズムを感じる
- 音楽のリズムに合わせて左右に揺れると新しい音楽表現の拡張に。
- 2年前の EC で体験したときと比べて、よりはっきり感じるようになった気がします。音楽のビート信号と自動同期してくれると嬉しいかも……。
- Galvanic Vestibular Stimulation (GVS)
- Incompatible BLOCK
- 現在の視点から見て嘘ではない形に積み木の3D配置を組みかえる積み木ソフト
- http://tserve01.aid.design.kyushu-u.ac.jp/~fujiki/applications.html
- Perceptual Attraction Force: The Sixth Force
- 擬似力覚提示ディスプレイ
- 人間の感覚は非線形なので、強く引っ張ってから弱く戻すと引っ張られるように感じる
- まだ荒削りなのか、なかなか「おっ」と思うほどはっきりとは感じませんでした。
- Strino Plant Instrument
- Strino (STRain-based user Interface with tactile of elastic Natural Objects)
- ひずみセンシングを利用した、自然の弾性物体上でのセンシング
- 指先より小さいひずみゲージを接着剤などで貼り付けることにより、微小なひずみもセンス可能
- 複数の鉢植えを用意し、枝を揺らすと音が鳴る
- 本当に小さなデバイスで微小なひずみもセンシングすることができるのが面白いですね。日常のふとしたものにひずみセンサを仕込むことで、応用範囲も広そうです。
- Strino (STRain-based user Interface with tactile of elastic Natural Objects)
- Freqtoric Drums
- 人体同士を接触させると音が鳴る
- 10uA 以下の安全な電流
- ライブ用のデジタル版と、おもちゃ用のアナログ版がある
- デジタル版は反応速度が速い、アナログ版は強さが取れる
- http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060907/toy232.htm との関係やいかに。
- livePic
- 自分で画面に書いた絵に息を吹きかけると飛んでいく
- 息はスクリーンの裏から撮っている赤外線サーモグラフィで熱の増加を取得
- IVRC も含め、今年はやたら風を吹かせたり感じたりするものが目立ちました
- 息検出は、風を透過させるディスプレイの裏に風の感知装置を置くケースと、サーモグラフィーを見て温度上昇を見るケースの2パターン
上記以外にも、たくさんの展示がありますので、お近くの方はぜひ。
展示一覧は http://interactivetokyo.jp/2006/