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PS4「うたわれるもの 偽りの仮面」アクアプラス

うたわれるもの 偽りの仮面 (通常版)

アクアプラス20周年記念タイトルの「うたわれるもの 偽りの仮面」をクリアしたので、ざっと感想メモでも。

前作の「うたわれるもの」が2002年ですから、13年ぶりの続編ということになります。事前情報はテレビCMのPVくらいの状態だったのですが、始めた当初は、前作キャラが出てこない上に、ハクオロさんと比べものにならない軽薄な主人公で、これは外れかなぁ、としょんぼりしてプレイしておりました。しかし、クリアした今、振り返ると、まさに十数年の時を越えた正統続編。これぞ「うたわれるもの」でした。

正直なところ、「俺たちの戦いはこれからだ」的なところで終わるため、完結主義者の方にはおすすめできませんが、ボリュームは十分ですし、ストーリー的にも中途半端感は全くないです。満足度はとても高し。続編はよ。

ゲームシステムとしては、前作同様、ADV+シミュレーションゲームで、途中で単調にならないようにミニエピソードは選択式で表示されますが、結局は全部見ることになりますので、実質一本道です。行動選択もありません。

以下、もう少し踏み込んだ感想を(ネタバレ有り)。

シミュレーションゲームパートはUIも含めてとても力を入れて作られていますが、UIも戦略性もあと一歩物足りず……。敵ユニット数が少ない代わりに一撃のダメージが大きいバランスや、反撃は基本はしないので突出がマイナスでしかないことなどから、基本的に待ち伏せ戦法が正しくなってしまい、プレイに爽快感がないのですよね。またキャラごとの攻撃の属性が多彩すぎて特徴を覚えきれず、結局適当にプレイすることになっているのがとてももったいないです。キャラクターゲームとしてはとても正しいとは思うのですが。

シナリオですが、選択肢も無いので、ゲームとしては特になし。ただ、一本道でもエピソード選択を選択肢風に入れることで意外と単調でなくなるな、というのは改めての発見でした。

もう少し一般的なところとしては、まず十年以上経っているので、新規ユーザーは大事です。前作があることを意識させる要素を最初は排除するのは正解。ただ、前作のことを知っている人がプレイすれば、様々な予想ができるさじ加減。また、途中から前作キャラがボロボロ出て来ますが、みな、ある種の凄みをもって描かれているのも良いですね(トウカを除く)。また、単なるゲストキャラではなく、ヒロインとの関係性の中で描かれているので、前作キャラと今作キャラの双方の掘り下げに繋がっているのがとても良いです。時間が空いた続編タイトルとしては理想的ではないでしょうか。

一方、今作独自エピソードでは、一般人と思われた人物が実はスゴイ人でした!というネタが繰り返されますが、これだけ重ねているのは意図的なものかなぁ、とは思います。ペルソナを被る、というのがこの作品の主題の一部を構成しているということもあるのでしょうし、慣れさせたところで二段オチ的な所に持っていく伏線でもあるのかと。最後の影が印象的なシーンは、そっちかー、とゾクッときました。

ハクのキャラクター造形は、ハクオロが当時ですら異質なオトナ主人公だったことを考えると、マルチメディア展開前提ということもあり、アニメファン受けするキャラクター造形にしたという側面はあるはずですが、一方で、落差を付けるためにあえてああしたのでしょう。

タイトルの付け方もお見事です。プレイし終わると、タイトル見るだけでこれまたゾクッと来ますね。

続編がテイストをどこらへんにしてくるのか、気が早い話ですが、今からとてもワクワクしております。

ともあれ、前作同様、今作もアニメ化されますので、こちらも幸せなアニメ化になっているといいなぁ、と願うばかりです。そして、続編はよ。