感性制御技術 ST が「夢ねこDS」に採用

日本SGI、感性制御技術STがセガの「夢ねこDS」に採用 | 開発・SE | マイナビニュース

以前からウォッチしている日本 SGI の(というより、AGIの)ST が、「ココロスキャン」に続き、SEGAの「夢ねこDS」に採用されるようですね。

STは入力音声から発話者の感情を判定するライブラリです。どうしても、眉につばを付けて聞いてしまいがちですが、徐々に導入事例が増えていますね。

昔に聞いた時の内部仕様は、多数の音声特徴量を元に決定木で判定するという非常にシンプルな仕組みのようでしたが、現在載っている説明も「固定されたパラメータ判定ロジック構造」とのことですので、あまり変わってはいないようです。アルゴリズムがすごいというよりも、大量の音声サンプルを集めてきて、言語非依存に感情を判定できるパラメータを(人力で?)探し出した、というところがSTのコア技術となります。

しかし、STの解説ページの説明が、読めば読むほど胡散臭いのはなんでしょうね(^^;;まぁ、ここに載っている、人間と同等のレベルでの感情や情動の判定が可能というのが本当だとしても、そもそも平静な会話をしていて人間が人間の感情を理解している度合いを想像していただければ分かるように、あまり高い精度ではありません。

そう考えると、動物を相手にするソフトで利用するといった今回の応用なんかは、少しくらい判定を間違えても影響が少ないという点で、あっているのかもしれませんね。いざとなれば、STが判定をよく間違えるのを、猫が感情をきちんと理解してくれない、という形で責任を転嫁してしまえたりしますし。

ともあれ、どんな仕上がりになるのかをまったりと楽しみにしています。