読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

PS3「マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」age

ゲーム

マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス(通常版)

備忘程度に。

『マブラヴ』に搭載されている総合演出システム“AGES(エイジェス)”で狙っているのは、アニメと既存のADVの中間のメディア。小説のいいところとアニメのいいところをうまく取り入れたものにしたい、という思いから生まれたのが本システムだという。

http://news.dengeki.com/elem/000/000/637/637178/index-2.html

という記事のとおり、デジタル紙芝居としてのアドベンチャーゲームを突き詰めたタイトルでした。同記事によるとテキスト量は3MB。1本道シナリオであることを考えれば十分な量ですし、その全編にわたって一般的なADVとは比較にならない多様な演出が付けられていることを考えると、制作予算が偲ばれます。AGES はどれくらい編集の支援をしてくれるのでしょうね。

選択肢は全編通して数カ所のみ。いずれも画像回収のための選択分岐となり、すぐに合流します。

シナリオについては、マブラヴ オルタネイティヴ と同じ世界観を別の角度から描写するもので、今作の主人公であるユウヤの物語として十二分に楽しむことはできますが、マブラヴ本編がセカイ系として完全に完結してしまっている物語である以上、作品世界自体の落としどころはそちらに引っ張られざるを得ず、特にラストシーンは、本編を知っている人は感涙、知らない人はそれまでのストーリーから一気に飛躍してしまいポカーンという状況になります。そういった意味では、トータル・イクリプスをプレイしてからオルタネイティヴ本編をプレイすると、ばっちり補完されて別の感動があるかもしれません。

ストーリー自体は、ガンパレ的な人類劣勢の世界観の中で、生き残っている各国の政治的な駆け引きと、それに翻弄されながらも人間的に成長していく主人公を描いたもので、読み応えはあると思います。ただ、最後の話の畳み方がヒロイン個別ルートをプレイしたような読了感といいますか、トゥルーエンドを読んだ感は薄いかもしれません。受け手側に、ここはタケルの世界だという想いがあるから、そう感じてしまうのかもしれませんけれども。なお、日本が帝政の世界観ではありますが、それぞれの国がそれぞれ綺麗なところ、汚いところを持っているように描写されており、そういった点ではやはりバランス感のある作品かとは思います。